内閣府が「被害想定」初発表の意味深…日本での巨大地震はなぜか冬に多い不気味

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 内閣府は21日、日本海溝沿いと千島海溝沿いで起きる二つの巨大地震について、初の被害想定を発表した。日本海溝地震は三陸・日高沖(M9.1)、千島海溝地震は十勝・根室沖(M9.1)を想定。いずれも千葉県以北の太平洋側を中心に最大震度7の揺れ、最大約30メートルの津波が襲うとみられる。

■日本海溝沿いの巨大地震「冬の深夜」なら死者20万人

 最悪のケースは「冬の深夜」に起きた場合だ。日本海溝沿いで、約19万9000人が死亡し、建物約22万棟が全壊・焼失すると推計される。21日は、久々に北海道の日高地方中部と国後島付近(それぞれ震度3)で地震が起こったタイミングだけに気がかりだ。

 過去の大地震も冬に起こったケースが多い。たとえば南海トラフ巨大地震でいえば、記録の残る684年の白鳳地震から1946年の昭和南海地震まで、12回のうち5回は12月、2月に2回起きている(そのほか、7~11月まで各1回)。

 武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地震学)が言う。

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