足裏の痛みや爪の黄ばみなど…3割が放置する「足のトラブル」がもたらすこと
足のトラブルは軽視されがちである。実際に、足のトラブルを抱えている人は、52%にも上るが、その中でトラブルを放置している人は、34%もいる。『素足美人プログラム』(発売:講談社)の著者である「Dr.ネイル爪革命」は、そんな現状に警鐘を鳴らし、足を大切にすることが豊かな毎日を支えているという。(以下本文抜粋)
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健康であるために必要なこと、大切なことは数えきれないほどありますが、私たちがもっとも大事だと考えているのは、「歩く」ことです。
日々、健康に気づかい、美容や未来のために予防や改善に努めている方は多いと思いますが、歩行には、一石二鳥以上のお得な効果があることをご存じでしょうか?
歩くために必要な足を大切にすることで、連鎖的にさまざまなところによい影響を与えるのです。
たとえば、女性の中には冷えやむくみ、便秘に悩む方も多いと思いますが、第二の心臓であるふくらはぎを使って歩けば冷え改善、むくみ予防にもなります。
また、腰が揺れることで腸が刺激され、便秘改善にもつながります。
■足の筋肉と骨は歩くことで保たれる
年齢を重ねるにつれて骨粗鬆症(こつそしょうしょう)も気になると思います。骨粗鬆症になると、腰が曲がったり、背中や腰の痛みが出てきたりしますし、ちょっとしたことでも骨折しやすくなります。気づかぬうちに骨が折れている症状(骨粗鬆症性脊椎圧迫骨折)を起こすリスクが高まります。
骨は「歩くと骨に刺激が加わり、強くなる」といわれます。さらに日光を浴びながら歩行することで、ビタミンDが生成され、カルシウムの吸収がよくなり、骨密度が上がり骨粗鬆症の予防にもつながります。
「たかが歩く」と思いがちですが、実際には、歩くことは体にとっても心にとっても好影響をもたらすのです。最近は、冷えやむくみといったトラブルの解消、そして美容を目的とした筋トレが話題になっていますが、人間の体の筋肉は、半分以上が下半身にあります。
歩行は主に下半身を使う動作なので、美を磨きたい人や追求したい人にとっても、トラブルのない足が大前提となり、美の基盤となるのです。
足にトラブルがあると、さまざまなことに支障が出ます。たとえば、足の裏や爪に痛む箇所があり、歩くたびに痛みを感じるときは、誰でも歩きたくなくなりますよね。靴や靴下を履くことで隠すことはできますが、痛みは隠せないため、外出が億劫になり、できるだけ外に出ないようにするはずです。
ごくわずかの痛みでも、無意識のうちに歩くことを控えるのが普通でしょう。十分に歩行ができないと、前述したような健康上のメリットを享受できません。
加えて、足にトラブルを抱えていると、「おしゃれをしたい」「旅行をしたい」といったモチベーションが削がれます。