フランスの小さな町の墓地が太陽光発電所に大変身!市長の“一石三鳥”アイデアが話題に

公開日: 更新日:

 フランス西部ロワール川河畔の小さな町、サン=ジョアシャンの共同墓地は海抜0㍍に位置するため、雨で冠水しやすいことが問題になっていた。しかしラファエル・サラウン市長(49)がその問題を鮮やかに解決し、注目を集めている。

 市長が提案したのは、墓地を覆うように透明な太陽光発電パネルを設置すること。これによって冠水を防ぎ、さらにパネルで受け止めた雨水をタンクに貯蔵し、夏の乾燥期に墓地やスポーツ複合施設の周囲の芝生などへの散水に利用する。そしてパネルで発電した電力を住民でシェアするという一石三鳥のアイデアだ。

 このプロジェクトに市民の97%が賛成。昨年11月にパネル設置が始まり、この夏には完成する予定だ。

 完成後は、約100世帯分の電力供給が可能になる見込み。市民は電力をシェアするために5ユーロを負担する。

 さらにこのプロジェクトを担当する電力会社が各家庭の電気使用量をデータ化し、消費量に応じた節電効果を最適化するアルゴリズムを開発。民家もスーパーマーケットや美容院など商業施設も全てが同じ比率で、太陽光発電の恩恵を受けられる仕組みだという。

 このプロジェクトは環境省から支援を受けており、再生可能エネルギーの普及と環境問題への取り組みとして注目されているそうだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

    悠仁さまは推薦入学で東大を目指すも…名門・筑波大付属高校が持つ「4人」の枠に入れるのか?

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

    巨人の得点圏打率.186は12球団最低…チャンスに滅法弱く、立場が危うくなった打者3人の名前

  5. 5
    どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に

    どちらが“将来の天皇”の注目度 愛子さまは園遊会で猫談義、悠仁さまは玉川大訪問が話題に

  1. 6
    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

    「アンメット」の“三瓶先生”にハマる視聴者続出!杉咲花も惚れた若葉竜也「無愛想な魅力」の原点

  2. 7
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  3. 8
    阪神・大山悠輔「4年16億円」争奪戦勃発に現実味…評価を押し上げた「目に見える数字」以上の価値

    阪神・大山悠輔「4年16億円」争奪戦勃発に現実味…評価を押し上げた「目に見える数字」以上の価値

  4. 9
    小池都知事の公約「築地は守る」どこへ? 食のテーマパーク機能を有する市場のはずが“多目的スタジアム”に巨人が移転?

    小池都知事の公約「築地は守る」どこへ? 食のテーマパーク機能を有する市場のはずが“多目的スタジアム”に巨人が移転?

  5. 10
    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽

    福山雅治は自宅に帰らず…吹石一恵と「6月離婚説」の真偽