何でも時代に合わせることが正解とは思わない。走り込みを重視した指導法は堅持したい
さる21日に行われた春季千葉大会の木更津総合との初戦は延長十回、タイブレークの末に3-1で競り勝つことができました。
最速147キロの右腕・梅沢翔大(3年)がよく踏ん張った。初回に捕逸も絡んで1点先制されたものの、そこから最後まで無失点に抑えてくれた。冬の間にテイクバックを小さくするなど修正した新フォームをモノにしたようです。力感なく投げ込めていて、今までの中で一番いい投球でした。
梅沢はプロ志望ということもあって、普段から少しでもうまくなろうという気概を強く感じさせてくれます。例えば、ひとつ提案やアドバイスをすると、納得するまで10個も20個も質問が返ってきて、「これでいいのか」と確認を求めてくる。
いい意味で厄介ですよ(笑)。適当な指示なんてできないし、常に知識を更新して根拠のある指導をしなくてはいけませんからね。同時に、尋ねられてハッとさせられることや、新しい視点が生まれることもある。選手たちと試行錯誤しながら過ごす日々はたまらなく楽しい。先日、76歳を迎えましたが、この年になってもグラウンドに立ち続けている理由です。