孫崎享
著者のコラム一覧
孫崎享外交評論家

1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。

対米強硬派の新イラン大統領で中東は不安定と混乱が継続する

公開日: 更新日:
新イラン大統領に選出されたライシ師(C)ロイター/WANA

 米国メディアの東京支局長と会話した際、話が日本独自外交の可能性に及んだ。その時、彼が真っ先に指摘したのはイランであった。

 かつてエネルギー源として石油が最も重視されていた時代、イランは極めて重要な国であったが、石油の重要性が減退し、さらに米国追随の日本にとっては必ずしも…

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