メキシコ突破で「5バック」全チームが決勝T進出の“快挙”

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 グループリーグ最終戦に入ったブラジルワールドカップ。A組ブラジル-カメルーン戦と同時刻にレシフェで行われたクロアチア-メキシコ戦では、後半立て続けに3点を入れたメキシコが3-1で勝利、同組2位で決勝トーナメント進出を決めた。

 メキシコのGL突破は、今大会の〝快挙〟といえる。オランダ、チリ、コスタリカ、アルゼンチンと並び、今大会を3バックや5バック(CB3人+左右ウイングバック)で戦うチームが、すべて決勝トーナメントに進んだからだ。ここまで12試合(直接対決も含む)で10勝1分1敗、勝率は9割超える。

「高温多湿のブラジルでは、激しいプレスとボールポゼッションが持ち味の多くのチームは、後半バテています。前回王者スペインを破ったオランダや、ウルグアイとイタリア相手に番狂わせを演じたコスタリカが好例ですが、5バックでしっかり守り、能力の高い前線の選手が決める〝省エネサッカー〟が、今大会は有利だということです」(現地取材のサッカージャーナリスト)

 かつて3バックを敷いた02年W杯のトルシエ・ジャパンは、守勢に回ると両ウイングバッグも押し込まれ5バックになってしまったため、サポーターには不評だった。その5バックが12年後、“脚光”を浴びているわけだ。

「3点取られても4点取って勝つ」と攻撃的な戦いを挑み大苦戦しているザッケローニ監督には、なんとも皮肉な結果だ。


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