止まらないドイツの「インフル禍」 フランス戦主力大量離脱も
いよいよ深刻な状況になってきた。ドイツは日本時間5日の準々決勝(対フランス)を前に、チーム内の「インフル禍」が悪化の一途をたどり始めている。
日本時間3日の時点で「軽いインフルエンザ」の症状を訴えていたのは3選手だったが、4日には7人に増加。この中には今大会4得点を挙げているFWミュラーら主力メンバーが含まれていることも判明。インフルエンザに即効性のある薬の服用はドーピング違反の可能性もあり、チームドクターもお手上げ状態なのだ。
このままいけば、試合当日までにどれだけの感染者が出るかわからない。24年ぶり4度目の優勝を狙うチームとしては絶体絶命の危機といえる。
ドイツのレーブ監督は国内のメディアに対して「大騒ぎするような状況ではない。(感染している選手は)みな軽い症状で、試合には出られるはず」と語っているものの、風邪やインフルなら体力は低下し、90分間走り続けるのは困難。そもそもインフルに大量感染しているチームとフランスは対戦するのだろうか。
最悪の場合、主力選手の大量離脱や試合棄権もあり得るドイツ。「W杯は何が起こるかわからない」といわれるが、今大会最大のアクシデント発生である。