“カモ”の中日に大敗 今季の巨人はどこからも「貯金」稼げない

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 1日、巨人が0-9で中日にボロ負けした。まだ5試合とはいえ、連敗で借金生活突入である。

 先発の大竹寛(31)が誤算だった。毎回先頭打者を出し、3回持たずに4失点でKO。原監督は「うちのペースで試合を運べなかった。原因はある。大竹はオープン戦から良くない。期待を込めて送り出したんだけど……」と嘆くしかなかった。

 大竹は通算83勝のうち中日から20勝。かつて、落合監督時代の中日を異常なまでにライバル視していた原監督。このキラーぶりに目をつけ、広島からFAで獲得した経緯がある。

 移籍元年の昨季も9勝中6勝が中日戦。期待に応えた格好だが、裏を返せば、他のチームには通用しなかったということ。中日に打たれれば、もはや存在意義すら薄れてくるのだ。

 中日キラーの神通力に陰りが見え始めた一方、この日の試合では巨人キラーをよみがえらせてしまった。右ヒジの手術を乗り越えた中日・吉見一起(30)に、708日ぶりの1勝を献上。巨人打線は6回を散発2安打、三塁ベースすら踏ませてもらえなかった。2番手の浅尾にも1イニングをぴしゃりと抑えられた。四回以降は1人の走者も出せず、今季初の完封負けである。

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