シンクロ女子で代表辞退者 呆れた井村コーチ「理解できない」

公開日: 更新日:

 1日、シンクロ女子日本代表「マーメイドジャパン」が世界選手権(ロシア・カザン=7~8月)に向けて都内で行っている合宿を公開。チームとデュエットに分かれ約1時間の練習を行った。昨年2月に日本代表ヘッドコーチに復帰した井村雅代氏は「去年と比べたら凄く成長している。雲泥の差。メダルは見えてきた」と07年メルボルン大会以来、4大会ぶりの表彰台への手応えを口にした。

 昨年のW杯ではチーム、デュエットとも2位に入るなど復活の兆しを見せたとはいえ、代表から脱落者が出たのも事実だ。

 12人の代表メンバーのうち宮崎夏実(21)、計盛光(20)の2人が3月に代表を辞退。日本水泳連盟の本間三和子シンクロ委員長によれば「体力面の不安」が理由だという。体力的についていけないということらしい。

 84年ロサンゼルス五輪からの6大会で指揮を執り、ソロ、デュエット、チーム合わせて8個のメダルをもたらした井村コーチの指導は厳しいことで知られる。今回も16日間の合宿で休養日はわずか1日。その休日が自主練習でつぶれるのも珍しくない。ハードな練習を敬遠したのか、追加メンバーを招集しても断られたという。

 井村コーチは「04年までは代表でリタイアした選手はいなかった。代表入りを断るのも私には理解できない」と呆れたように話した。

 日本代表の座を蹴飛ばす選手の続出は、指導が厳し過ぎるのか、それとも選手が根性なしなのか……。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

    今オフ勃発「FA捕手大シャッフル」…侍Jの巨人・大城、SB甲斐を筆頭に中日、阪神も参戦か

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4
    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  5. 5
    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

    3人兄妹の末っ子だから年上と遊ぶ機会が多く、彼らと遊ぶだけの体力もあった

  1. 6
    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

    “辞めジャニ”野村義男は59歳で現役バリバリ!引く手あまたの秘訣は「第三の道」を歩んだこと

  2. 7
    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

    巨人・秋広が今季初昇格も阿部監督「全く期待していない」…のんきな性格がアダで早くも背水の陣

  3. 8
    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

    阪神・岡田監督が密かに温めていた「藤浪獲得プラン」が消滅していた…

  4. 9
    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

    当時日本ハムGMだった山田正雄氏が「この性格はプロでやる上でプラスになる」と確信した決定的瞬間

  5. 10
    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり

    人間性やスタンスが如実に表れたMLB挑戦時の「西海岸かつ小規模都市」へのこだわり