カブス和田 今季初勝利で「ローテ定着」を手繰り寄せる
ベテラン左腕が持ち味を存分に発揮して相手打線を牛耳った。
カブス・和田毅(34)が17日(日本時間18日)のインディアンス戦に登板。メジャー最長タイとなる7回(107球)を投げて4安打無失点、6三振、2四球で今季初勝利(1敗)をマークした。
過去5試合は長打を許して降板してきたが、この日の和田は危なげなかった。一回こそ、安打と四球で2死一、二塁と得点圏に走者を背負ったが、二回以降は変化球を織り交ぜた丁寧な投球でつけ入る隙を与えない。二回から四回までは3者凡退で切り抜けた。中盤には安打を許したものの、後続を打ち取って難なく切り抜けた。七回1死から、6番ペレスを四球で歩かせたが、続くモスを併殺に仕留めて、リリーフ陣にマウンドを託した。
味方打線が爆発し、序盤に大量10点の援護に恵まれる中、緩急をつけた投球が冴え、今季6試合目にして、ようやく白星を手にした。
ここにきて、シカゴの地元メディアが和田の先発としての力量を疑問視するなど、立場は微妙だった。崖っぷちの和田は今季一番の投球でローテーション定着を手繰り寄せた。