原前監督も危惧 “優等生”高橋由G監督に隠された「優柔不断」

公開日: 更新日:

 こんなエピソードがある。

「食事の店やメニューがなかなか決められないタイプです。なにか相談があって行くと、だいたい『ちょっと待って』と言う。これ、口癖ですね。で、しばらく熟考してから、『いいよ、みんなに任せるわ』と言うことが多い。何事にも慎重で、即断即決はしません」(若手OB)

 原前監督の「由伸評」を紹介する。原前監督は計12年間の巨人監督生活の中で高橋由に最も目をかけた。個人的に食事やゴルフに行くなど、最も距離の近かった選手だ。自らの退任によって白羽の矢が立った今回の人事でも、「大変だけど、やってみなさい」と直接、背中を押している。

 その原前監督が就任1年目に日本一になった02年を振り返って上梓した「選手たちを動かした勇気の手紙」(幻冬舎)でこう記している。

<高橋由が無責任な男だとは思っていない。しかし、優柔不断なところもあり、どこかで逃げ道を作るようなところがある。言い方を変えれば、責任感が強すぎるから、自分で判断しないのかもしれない>

野球人として重要な『走攻守』のすべての資質を兼ね備えている。(中略)あとはどんな時にも逃げずに自分で判断し、堂々と戦える男になってほしい。そうなった時、高橋由に匹敵する野球選手は日本にいなくなるだろう>

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

    「実際のところ二刀流を勧める立場でもなければ、考えたことも、その発想すらなかった」

  2. 2
    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

    入団直後から“普通でなかった”思考回路…完封を褒めても「何かありましたか?」の表情だった

  3. 3
    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

    “懲罰二軍落ち”阪神・佐藤輝明に「藤浪化」の危険すぎる兆候…今が飛躍か凋落かの分水嶺

  4. 4
    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

    「結婚はまったく予想していませんでした。野球をやっている間はしないと思っていた」

  5. 5
    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

    「銀河英雄伝説」大ヒットの田中芳樹さんは71歳 執筆47年で120~130冊…どのくらい稼いだの?

  1. 6
    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

    《あの方のこと?》ラルクhydeの「太っていくロックアーティストになりたくない」発言が物議

  2. 7
    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

    GLAYのTERU“ホテル不満ツイート”が物議…ツアー最終日「気持ちが上がらない」にファン失望

  3. 8
    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

    木村拓哉「Believe」にさらなる逆風 粗品の“あいさつ無視”暴露に続き一般人からの告発投稿

  4. 9
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10
    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」

    小池百合子都知事の“元側近”小島敏郎氏が激白! 2020年都知事選直前に告げられた「衝撃の言葉」