通算22アンダーも5位…松山は“サンデーバック9”に難あり
【米ツアーCIMBクラシック】
またしても米ツアー2勝目はならなかった。
首位と3打差、4位発進から逆転優勝を狙った松山英樹(23)。最終日は5バーディー、ノーボギーの67で回り、通算22アンダーとスコアを伸ばしながら、首位とは4打と差は広がり、5位に終わった。
「(優勝スコアは)25アンダーくらいは行くと思っていた。そこまで伸ばさないと勝ち目はない。勝つためにはバーディーが足りないラウンドだった」(松山)
優勝したJ・トーマス(22)は2日目に「61」をマークし、2位のA・スコット(35)は最終日に「63」を叩き出した。しかし、松山は初日の「65」が4日間のベストスコア。初日の勢いが続かないのがわかる。
米ゴルフ事情に詳しいゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。
「松山の昨季の米ツアーデータを見ると、フロント9の平均スコアは34.67(7位)ですが、バック9になると35.16(37位)と成績が悪くなっています。午前スタートでは69.70(11位)で、午後スタートは69.94(18位)。午後スタートの方が悪い。つまり、午後スタートの優勝争いとなると、バック9の成績が悪くなる傾向にあるといえる。米ツアーで優勝するには、サンデーバック9でいかにスコアを伸ばすかがカギになります。そこが勝ちきれない原因でしょう」
そこそこのスコアを出して上位はキープできても、勝つためにはダレもが「エッ!!」という爆発スコアを出さない限り厳しいということだ。