重鎮サッカー記者バークレー氏 ユーロGL総括&決勝Tを展望
――今大会で新たなサッカーの潮流は感じられましたか?
「08年、12年のユーロを連覇したスペインのパスサッカーのような【指標になりうるスタイル】は、現時点ではまだ見られない。スペインにしても、自国の強豪バルセロナがカウンターを織り交ぜた形にシフトしているように、どの国も戦い方に幅を持たせている。それはドイツやイングランドにも言えることでしょう。近代サッカーでは『バランスと臨機応変さ』がキーワードになっている。ひとつの傑出した国が世界基準をつくるという時代は、もう終わったのかもしれません」
――ベスト16が出揃いました。優勝予想は?
「ファイナルに進む可能性があるのはスペイン、イングランドあたりかな。スペインは(グループリーグで)クロアチア戦を落としましたが、決勝トーナメントから立て直してくるでしょう。イングランドも今回はチャンスですね。ただし、私自身はスコティッシュなのでイングランドの優勝はあまりうれしくないです(苦笑い)。決勝トーナメント以降も、じっくり見ていきたいと思っています」