青田買いの時代へ 次々出てくる小中学生のプロアスリート

公開日: 更新日:

 こういった動きは2020年の東京五輪で終わりを見せるどころか加速し、2024年以降の五輪に向けたジュニア選手の囲い込みにまで発展しそうだ。しかもそれは、「マイナー競技にも波及する」との声もある。

 スポーツライターの工藤健策氏が言う。

「東京五輪では国内で人気の野球ソフトボールが復活するのは、IOC(国際オリンピック委員会)の日本に対する“サービス”。他の開催国でもそれは同じでしょう。日本ではマイナーなスポーツも、この先五輪で採用となれば当然注目度は高まる。企業は我先にという動きを見せ、囲われる選手はどんどん若年化するでしょう。企業が小・中学生の子供を支援するということは、企業がお金で育てるということ。芽が出るまで長期間サポートするとなれば、資金の潤沢な大企業が有利。選手を大量に囲う可能性もある」

 スノーボードや東京で採用されるスポーツクライミング、不採用となったローラースケートなどは子供の頃から楽しめる種目や競技だ。IOCは若年層を意識して採用競技を決める傾向がある。今後もこの手のスポーツが五輪競技になるかもしれない。

 先日の世界卓球ジュニア選手権で優勝した早田ひな(16)や張本智和(13)ではもう遅い。有名になる前のジュニアが青田買いされる時代はすぐにやってくる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  2. 2

    俳優・平岳大さんが語る『SHOGUN 将軍』撮影秘話 人生とリンクする「2匹の招き猫」との出会い

  3. 3

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  1. 6

    マチアプ使い夫婦で“美人局”…若妻との行為中に帰宅した夫が「不倫やぞ」と現金奪う

  2. 7

    真田広之「エミー賞主演男優賞」快挙でようやく“上書き”される…葉月里緒奈との泥沼不倫劇

  3. 8

    辞め女子アナ人生いろいろ…元TBS小林悠「半額の刺し身でひとり夕食」、元NHK住吉美紀「長い婚活の末に再婚」

  4. 9

    高市早苗に「総裁の品位」みじんもなし…文書郵送も裏金推薦人もわれ関せず“居直り”連発

  5. 10

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!