右手親指痛が再発 焦る清宮&なだめる日ハム首脳陣の不安

公開日: 更新日:

■首脳陣は厳戒態勢

 幼少期から長時間練習を苦にせず、「日々決めたことは絶対にやる」という強い意思を持っている清宮のこと。ただでさえ居残りで打ち込むほど焦りを感じていたところにもってきて、ケガで思い通りの練習ができないことはストレスに違いない。慣れない環境に身を置くことによって生じる緊張や心身の疲れもあるはずだ。

 チーム内からは、「最近の清宮は、持ち味である明るく楽しく元気な姿があまり見られない」との声も聞かれる。そんな焦りやストレスに苦しむ清宮に対し、なだめよう、ブレーキをかけようとしているのが首脳陣だ。

「打ちたい、投げたいというのはわかるが、こういう(思い通りにならない)時間に何ができるのか、それがプロ野球選手にとって大事」

 初日の練習後、栗山監督は清宮をたしなめるようにこう話した。かつては「大変なことがいっぱいあっても、野球をやることがうれしい、楽しいと思ってやらないと意味がない」とも言っていた。

 打撃練習については「様子見? だよね。向こう(二軍)でも、とも思ったから、(日本に)帰るまでは慌てる必要はない」と話した。初実戦となる米10日の韓国KT戦についても「無理に出る必要はない。無理に止める必要もないけど、ゆっくりでいい」と慎重だった。

 練習中は複数のトレーナーが、清宮の動きをつぶさにチェックしているくらい。グラウンドに緊張感すら漂っているのは、再びアクシデントに見舞われないとも限らないからだ。焦りと疲労が重なれば、さらなる大ケガにつながりかねない。首脳陣は何より、それを警戒しているに違いない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「高校生を指名するのが怖くなった」…プロ球団ベテランスカウトが漏らす苦悩と本音

  2. 2

    自民・高市一派は衆院選28敗に終わる…全国サナエ行脚も虚しく「石破おろし」ご破算の目

  3. 3

    《中日》1位指名した金丸夢斗をパ全球団が“完全スルー”した裏に「カラダの問題」

  4. 4

    育成契約は嫌だった?ドラフトで名のある高校球児が軒並み指名漏れのカラクリ

  5. 5

    小泉進次郎氏サッサと選対委員長辞任…「すべて私が責任取る」で“泥舟からの逃亡”が真意

  1. 6

    岩井姉妹ワンツーフィニッシュでも「客離れ」に拍車…今季33試合のうち20試合がギャラリー減

  2. 7

    デーブ大久保さん(2)長嶋監督に「大洗を買いなさい」と勧められ「ゴルフ場も買えるんですね」と返したら…会員限定記事

  3. 8

    油を取ってスルスルやせる「MCTオイルダイエット」…実践した医師は2カ月で6キロ減

  4. 9

    阿部詩は大号泣、斉藤立も憔悴…ニッポン柔道大苦戦を招いた「全柔連の罪」

  5. 10

    RADWINPS野田洋次郎に“泥酔飲み会”報道 ファンも失望させた表現者としての「ダサさ」