2戦連発4打点の大暴れも 巨人岡本「評価まだ早い」の根拠

公開日: 更新日:

 “ゴジラ効果だ”とチーム関係者は喜んでいる。

 巨人の“未完の大器”岡本和真(21)が7日のロッテ戦で、2試合連発となるオープン戦2号を含む、3打数2安打4打点と大暴れ。今春のキャンプでOBの松井秀喜氏からマンツーマン指導を受けたこともあり、「今年こそは」と周囲の期待は高まる一方なのだ。

 初回に一塁線を抜く適時打を放った岡本は、二回に左中間スタンド中段へ2点本塁打。1死一、三塁で迎えた四回の第3打席では、左翼へきっちり犠飛を打ち上げた。

 試合後、「きのう打ったのに、きょうダメだったらいけない。気を引き締めていった」と振り返った岡本はここまでオープン戦全5試合にフル出場し、打率・375、2本塁打、6打点。高橋監督も「2日続けていい打撃だった」と目を細めていたが、巨人OBは「評価するのはまだ早い」とこう続ける。

「まだオープン戦序盤で対戦投手も一線級ではない。この日のロッテ先発の新外国人オルモスは、初回に打者一巡の猛攻を食らって5点を失うなど3回で8失点。球威、制球力とも一軍レベルとは言えず、参考にはなりません。岡本は二軍では昨年が10本塁打、一昨年が18本塁打。下では打つものの、一軍レベルの投手の球威に押され、差し込まれるのがイヤだから変化球に泳いでしまう、というのが克服すべき課題です。昨年もオープン戦のこの時期は打率4割を超えていた。それが一線級が出てくる後半にパタリと当たりが止まった」

 勝負はこれからだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

  2. 2
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3
    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

  1. 6
    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

  2. 7
    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

  3. 8
    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

  4. 9
    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10
    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる

    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる