3勝目逃すも二刀流旋風続く “大谷効果”がメジャーを底上げ

公開日: 更新日:

■他球団が二刀流を追随するとの予想も

 エンゼルスの地元紙ロサンゼルス・タイムズでコラムニストを務めるディラン・ヘルナンデス記者が「大谷効果は米プロスポーツ界全体に波及するかもしれません」とこう続ける。

「これまで、米国では身体能力の高い選手は大リーグなど見向きもしませんでした。大リーグの体質はもちろん、野球ではマイナーでの下積み生活を強いられるなど、若い間は待遇に恵まれないこともあり、大リーグを選ばず、NBAやNFLを選ぶトップアスリートが後を絶たないのです。大谷は走攻守(投)三拍子揃っており、身体能力は今のメジャーリーガーの中では間違いなくトップクラスでしょう。大谷の活躍に刺激を受けて、大リーグを志す選手はもちろん、他の競技に進もうと考えているトップアスリートもMLBを進路の候補の一つに加えるのではないでしょうか」

 今後はエンゼルスに他球団が追随し、投打にわたって活躍する選手が増えるとの予想もある。これまで、メジャーでは不可能とされてきた二刀流が認められれば、大谷のように身体能力の高い選手の活躍する場がさらに広がる。大リーグを目指すトップアスリートが増える可能性もある。

 大谷の成否はメジャーの将来もかかっている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

  2. 2
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3
    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

  1. 6
    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

  2. 7
    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

  3. 8
    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

  4. 9
    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10
    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる

    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる