菅野徳雄
著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

ミズノオープンで若手“飛ばし屋”たちが露呈した重大欠陥

公開日: 更新日:

 全長8143ヤード・パー72。難易度を示すコースレート78.4のザ・ロイヤルゴルフクラブ。全英オープンの予選を兼ねたミズノオープンは今年からここに舞台を移して行われた。日本ゴルフツアー機構理事を退職し、ここのコース設計を監修した鈴木規夫プロは国内ツアーで16勝を挙げ、1976年には全英オープンに予選から挑戦して初日トップに立ち、10位と健闘している。

「コースがゴルファーを育てるのだから、飛距離だけでなくショットの正確さ、そして繊細なショートゲームと、ゴルフのすべてを習得できるコースでゴルフをやらないと世界で勝てる選手は育たない」

 ゴルフのすべてをテストできるコースを造ったつもりだと鈴木は言っている。

 ミズノオープンは4日間、好天に恵まれたが、鹿島灘からの強風が吹き荒れた。優勝は4日間通算1アンダーの秋吉翔太。

■ボールを飛ばすだけで正確性なし

 今年の3月、鈴木を取材しながらプレーしたとき、74年日米対抗の個人戦で杉原輝雄が優勝したときのことをふと思い出した。7400ヤード・パー72。当時としては日本でも屈指の長さを誇る橋本カントリーで行われた試合で、まだパーシモンヘッドの時代であった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阪神・佐藤輝明の機能不全は岡田監督の“旧時代的アドバイス”が元凶か…名球会会員は“前さばき”の悪循環を指摘

    阪神・佐藤輝明の機能不全は岡田監督の“旧時代的アドバイス”が元凶か…名球会会員は“前さばき”の悪循環を指摘

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

    後輩の挑発をスルーした松本人志、粗品のケンカを買って自爆した宮迫博之…露呈した“芸人の格”の違い

  4. 4
    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  5. 5
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

  1. 6
    キムタクは今後「友情出演」が増える! 視聴率も満足度もかつての面影なし…

    キムタクは今後「友情出演」が増える! 視聴率も満足度もかつての面影なし…

  2. 7
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  3. 8
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  5. 10
    厚労省が姑息なマイナ移行作戦 「資格確認証」には触れず保険証廃止ばかり強調する悪質

    厚労省が姑息なマイナ移行作戦 「資格確認証」には触れず保険証廃止ばかり強調する悪質