秋田・金足農の中泉監督が語る 球児の体力と練習の今昔

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 8日に出場する金足農(秋田)は1984年夏の甲子園で4強、95年夏はベスト8に進出した実績がある。猛練習が看板で、冬の田沢湖合宿には毎日のように救急車が来たともいわれるが、いまもハードな練習を課しているのか。中泉一豊監督(45)に聞いた。

 ――監督も田沢湖合宿の経験はあるのですか。

「僕の頃は、確か田沢湖合宿が始まってまだ3回目とか、その辺だと思います。救急車? それはありませんが病院にはよくお世話になっていました(苦笑い)」

 ――どんな内容だったのですか。

「朝練は田沢湖周辺のアップダウンのある道で長距離走。それから坂道ダッシュ20本。坂道といっても100メートルくらいありましたけどね(笑い)。それが終わると朝ご飯。食後30分で午前の練習です。雪深い道……というか斜面を部員同士でおんぶして上ったり、スキーも使いました」

 ――スキーですか?

「斜面を下るのではなく、平坦な道を進むのですが、スケートのように足で滑ってはいけない。ストックを持った腕だけを使って前進する。腕の筋肉はもちろん、腹筋や背筋も鍛えられました」

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