西武・辻監督 楽天の人的補償リストに“ピンとこない”遠因

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 やっぱり、である。

 20日、西武の辻監督(60)は楽天にFA移籍した浅村の補償を、金銭のみとする可能性を示唆した。すでに楽天から28選手のプロテクトリストは届いているものの、辻監督は「あまりピンとこない」とポツリ。巨人から内海を獲得した際の欣喜雀躍から一転、あまりに激しい温度差である。

 リーグ優勝の西武に対し、楽天は最下位。辻監督がリストに失望したのも無理はないだろうが、楽天に「ピンとくる」選手がいないのは今に始まった話でもない。

 過去、楽天が人的補償の発生するFA補強を行ったのは今回を含めて3回。2015年の今江(元ロッテ)、16年の岸(元西武)と、いずれも金銭での補償だった。

「楽天のドラフト下手、育成下手が原因でしょう。とくに選手層の薄いロッテにすら、『おたくの選手は不要』と言われたようなものですからね。たった28人のプロテクトで収まるということは、将来性のある選手や伸び盛りの選手が、いかに少ないかという証拠です」(パ球団スカウト)

 浅村の今季年俸は2億1000万円のBランク。人的補償アリなら旧年俸の4割の8400万円、ナシなら6割の1億2600万円が西武のフトコロに入る。「あまりピンとこない」選手を獲得するくらいなら、差額約4000万円の方が魅力ということだ。

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