貧打に投壊…虎ファンが早くも危惧する「2年連続最下位」
■若手、中堅の伸び悩み
打線については同じく阪神ファンの宮本勝浩氏(関大名誉教授)も、「野手の新旧交代がハッキリ見えてこないのは不安材料です」と、こう語る。
「いつまでも大ベテランの糸井、福留頼みが続くようでは困ります。近本、木浪が出てきたのは楽しみではありますけど、裏を返せば、それ以外の中堅、若手選手が伸びていないということ。前任の金本監督時代は、結果が出ないと二軍で再調整させるなど厳しく指導した。選手たちはベンチの顔色をうかがいながらプレーしているように映った。自主性と対話を重視する矢野監督になり、みんながノビノビやれると思っていましたけど、今もハッキリした変化は見えてこない。16年新人王の高山や、17年に20本塁打を放った中谷がもう一回、レギュラーを取るぞ、という期待感はまだ持てないし、伊藤、江越らも芽が出てこない。彼らは何年もプロで飯を食べている。新人には簡単に席は譲らんぞ、という気概を示してほしいですね」
投手陣はどうか。昨オフ、オリックスからFAで西勇輝を獲得し、中日からガルシアを“強奪”。実績のあるメッセンジャーとの先発3本柱は、セ界屈指といっていい。