佐々木裕介
著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

サッカー取材で“世界一周”…でも始まりは大失敗の連続から

公開日: 更新日:

 電車とバスを乗り継いでの移動だったのだが、ここでもまた人生初のハプニングが勃発する。

 今回初めてLCC(ローコストキャリア)ならぬLCB(ローコストバス)を利用。チケットはネット経由で事前購入していた。

 昨今、欧州では生活の脚として市民権を確立していると聞いてはいたものの、そんなに当てにはしていない自分がいた。しかし“想定外”にもバスは定刻に出発。順調に進み、ヴァランシエンヌの高速インター出口を下りていく。そして最初にバスが停車したのは、ポリテクニック・オー=ド=フランス大学の敷地内だった。

 次は市街地に停まるのだろうと勝手に理解していたが、バスは高速道路に戻り、パリ方面に走り出したではないか。そのいただけない状況に事の重大さを察知してドライバーに事情を伝えると、彼はバスを路肩に緊急停車するではないか!

 彼曰く、ヴァランシエンヌでは大学が唯一の停留所であって市街地には停まらないのだと。

 既に高速道路へ入ってしまったバスが、逆行して戻ることは出来まい。その後の絵図は、ご想像の通り。人生で初めて高速道路を”逆歩”することになる。昼間で明るかったとは言え、スピードを上げて向かってくる対向車に脅威を感じたものだが、今こうやって原稿を執筆してるーー。

 生きている。ただ高速道路を歩くのは、今回で最後にしたいと自らを戒めた。

 それにしても、出会いやハプニングは旅には付きモノだとは理解しているが、連日起きる大小のアクシデントに先行き不安が煽られたことは言うまでもなかった。=つづく

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

    愛川ゆず季が告白「長男の自閉症を隠していたわけじゃない。でも言葉にすごくパンチがあって…」

  2. 2
    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 3
    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

    中居正広「脱SMAP」成功の裏に“懐刀芸人”あり 自身が仕切る番組の「裏回し」任せ巧みに延命

  4. 4
    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

    愛川ゆず季が2歳で長男の自閉スペクトラム症を確信した“逆さバイバイ” ネット検索で不安のループに…

  5. 5
    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

    元横綱・白鵬に「伊勢ケ浜部屋移籍案」急浮上で心配な横綱・照ノ富士との壮絶因縁

  1. 6
    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

    1場所4人じゃ終わらない…元横綱白鵬の旧宮城野部屋勢“廃業ラッシュ”はこれからだ

  2. 7
    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉

    石原裕次郎(13)慶応病院に入院…同乗したエレベーターを降りる際に掛けられた言葉会員限定記事

  3. 8
    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

    松井稼頭央監督とは対照的…西武“連勝”渡辺監督代行が見せた「芯ある采配」

  4. 9
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  5. 10
    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か

    “超ハイスペ外国人芸人”アイクぬわら 共演未成年少女「自宅連れ込み」で芸能界から退場か