佐々木裕介
著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

やっぱりフィニッシュの精度は日本サッカーの永遠の課題

公開日: 更新日:

 大詰めを迎えているFIFA女子ワールドカップ・フランス大会。筆者もヴァランシエンヌ(イングランドvsカメルーン)、パリ(スウェーデンvsカナダ)に赴き、ノックアウトステージ1回戦の2試合を取材した。

 取材日程は、カードが決定する前から確定していた。どうしてヴァランシエンヌを選んだのか? なでしこジャパン(日本代表)vsチャバーゲーウ(タイ女子代表の愛称/タイ語で雌象の意味)の<アジア対決>が見られると信じて疑わなかったからである。

 この身勝手なビッグマッチ実現の条件は、極めて厳しいものだったのだが、両国共にグループステージ最終戦まで望みを繋いでくれた。しかしカードは前記の通り、難しいとは分かっていながらも答えが出ると悔しいもの。人生は思い通りにならないから楽しいのだと自らに強く言い聞かせた。

『勝ち上がって来たものが集うノックアウトステージに外れカードなど存在しない!』

 これが筆者の信条だ。そしてこの試合も、良くも悪くも飽きさせない対決となった。

 イングランドvsカメルーンは、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)判定がより混沌とさせる。レフェリーセットは中国、北朝鮮、韓国の“極東”連合だ。試合を上手にさばけずに<現代の産物>であるVARの利用頻度過多となり、余計に複雑な空気にしてしまった感は否めない。判定に納得のいかないカメルーンは、仕事を放棄してしまい兼ねない態度を露わにしていたのだが、彼女達も新ルールを理解していないのでは? とも想像され兼ねないシーンが幾度か。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?