複数球団が熱視線 ソフトB福田がオフFA最大の目玉は本当か
ソフトバンクの中で埋もれる控えは、他球団の編成も注目している。12年途中にトレードで放出された巨人の立岡宗一郎は3年半で1試合しか出場できなかったが、巨人では15年に一軍定着。17年にソフトバンクを構想外になった山田大樹をヤクルトが無償トレードで獲得すると、今季先発として14試合に登板し、5勝4敗の成績を残した。
福田についてはヤクルトがすでに調査に乗り出し、中日はトレードで獲得を画策した過去も。ポスティングでのメジャー移籍を希望する菊池涼、来季国内FA権を取得する田中広などラッシュが続く広島も参戦する可能性がある。
何よりも本人は出場機会を求めている。昨年オフの契約更改では、控えとして数字に表れない貢献度への評価を要望したうえで、こう言っていた。
「野球選手である以上は頭(先発)から試合に出たい。控えの立ち位置を脱却したい」
ソフトバンクは宣言残留を認め、複数年契約も視野に残留交渉を継続しているという。過去にも川島や明石など権利を行使して残留した前例もあるが、他球団ならレギュラークラスの逸材。マネーゲームの得意なソフトバンクが相手とはいえ、争奪戦は激しさを増しそうだ。