安倍昌彦
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安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

体感150kmの直球はホームベース上の“生命力”が素晴らしい

公開日: 更新日:

堀田賢慎(青森山田)

 青森山田・堀田賢慎の全力投球を受けたのは、つい先週のことだ。

 高校球児の3年秋……。プレッシャーから解放されて遊びたい時期だろうに、次の目標をにらんで練習を続ける。

 高校生でこんなに整ったフォームで投げられるオーバーハンドなんて、そうはいない。均整抜群の体格、勝ち気そうなイケメン。投げる姿が「大谷(翔平)そっくり!」と驚いた人がいた。

 低めがすごい。高校生の185センチのオーバーハンドで、低めにこれだけ強い速球を投げられる投手……。誰がいただろう。145キロ前後だろうが、捕球した体感は十分<150>。

 立野同様、ホームベース上のボールの<生命力>が素晴らしい。初速と終速の差がほとんどないはずだ。

 こういう<質>のボール、ほとんどプロで通用している。

 大きな夢が広がる。共に、中央には無名だが、間違いなく素質はドラフト1位級だ。

▽ほった・けんしん 2001年、岩手県生まれ。185センチ、80キロ。右投げ右打ち。最速151キロ。球種はスライダー、チェンジアップ、カーブ、スプリット、ツーシーム。

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