中止決定は全英のみ…テニス全仏と全米が開催に躍起な理由

公開日: 更新日:

 全豪オープンテニスの主催者は来年1月の同大会を自国の観客のみで行う可能性を示唆しながら、しかし、開幕にはこだわっている。

 テニスの4大大会で、すでに中止が決定したのはウィンブルドンだけ。5月下旬に行われる予定だった全仏は、9月20日~10月4日に延期。8月下旬に開幕予定の全米の主催者は、6月中旬に開催の可否を判断するというコメントを出している。

 全仏の会場のローラン・ギャロスは昨年の大会後、約430億円を投入して改修。センターコートには開閉式の屋根が設置され、今年はお披露目になる。

 全米の会場は、世界で最もコロナが深刻なニューヨーク。さすがに当地での開催は無理と判断したのか、すでに西海岸で開催するプランが浮上している。中でも会場の規模が大きく、例年3月にBNPパリバ・オープンが行われるカリフォルニア州インディアンウエルズが有力視されているという。ただし、砂漠地帯にあるため、9月でも40度近い暑さが懸案事項だそうだ。

 折からのコロナ禍はテニス界も直撃。3月以降、すでに30を超す公式大会がキャンセルされ、選手のランキングやポイントも止まったままだ。停滞したテニス界を再び勢いづかせるためには4大大会による開幕がベストという判断があるようで、全米にしても主催者は6月中旬どころか開催可能なギリギリのタイミングまで粘って結論を出すといわれている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

    「悠仁さまに一人暮らしはさせられない」京大進学が消滅しかけた裏に皇宮警察のスキャンダル

  2. 2
    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

    香川照之「團子が後継者」を阻む猿之助“復帰計画” 主導権争いに故・藤間紫さん長男が登場のワケ

  3. 3
    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4
    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

    巨人・菅野智之の忸怩たる思いは晴れぬまま…復活した先にある「2年後の野望」 

  5. 5
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  1. 6
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  2. 7
    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

    「つばさの党」ガサ入れでフル装備出動も…弱々しく見えた機動隊員の実情

  3. 8
    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

    女優・吉沢京子「初体験は中村勘三郎さん」…週刊現代で告白

  4. 9
    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

    ビール業界の有名社長が実践 自宅で缶ビールをおいしく飲む“目から鱗”なルール

  5. 10
    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?

    悠仁さまが10年以上かけた秀作「トンボの論文」で東大入試に挑むのがナゼ不公平と言われるのか?