元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

目先より数年後の勝敗 監督が良ければ勝てるわけじゃない

公開日: 更新日:

「日本サッカー協会(JFA)技術委員長」とひと口に言っても、仕事は多岐にわたる。会議や事務作業はもちろん、指導者養成の内容精査、育成や普及の活動確認など本当に幅広い。「まだ3分の1が分かった程度」と反町康治新委員長は正直な気持ちを吐露するが、それでも「(技術委員長を)ナショナルチームダイレクター(ND)みたいにオシャレな名前に変えたい」とさらっと言うあたり、さすがアイデアマンの面目躍如。この前向きで清新な感覚が、サッカー界に新風を吹き込んでくれることだろう。

  ◇  ◇  ◇

 コロナ禍で活動休止状態の日本サッカー界。ストップしているのは、日本代表だけではない。大学リーグを筆頭にユース年代の高円宮杯プレミアリーグ、高校総体などあらゆる大会が延期か中止になっている。今は<サッカーのある日常>を取り戻すところから始めなければいけない状況だ。

「例えば中学生は全国中学校大会がなくなり、高円宮杯U―15(15歳以下)にも出られない選手は、1年近くサッカーから離れることになる。『技術委員長、どうにかしてください』と各地域担当コーチからも言われるけど、難しいよ。コロナ感染者がゼロの岩手県から大会開催の要望があったけど、感染防止のガイドラインができるまでは許可できない。そういう中でも何とか選手に体力を維持してもらおうと、協会のHPでフィジカル強化の動画とか出してるんだけど、告知の仕方が悪いのかあまり見てもらえない(苦笑い)。そういうことから一つ一つ考えていかないといけないんだ」と新委員長は頭を悩ませる。

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