大谷の投手復帰を明言も…指揮官がフル稼働に消極的な理由

公開日: 更新日:

 開幕が決まったと思ったら、指揮官がトーンダウンである。

 エンゼルスのマドン監督(66)が24日(日本時間25日)に電話会見。大谷翔平(25)の開幕(7月下旬)からの投手復帰を明言しながら、「より積極的に使おうとは思わない」と慎重な姿勢を見せた。投打の二刀流をこなした渡米1年目の序盤同様の起用をするとみられる。

 今季から指揮を執るマドン監督は就任当初、大谷を「真のアスリート」と絶賛。登板時にはDHを使わず、「3番・投手」として通常のオーダーに入れることも視野に入れていた。投げないときは、外野手として起用するプランまで明かしたくらいだ。

 今季は通常の3分の1程度の60試合しかやらない。大谷の能力を高く評価しているのならなおさら開幕からフルスロットル、投打にフル回転させてしかるべきなのに、指揮官の考え方は逆。投げては中6日、野手としても無理遣いはしない方針という。

 マドン監督が大谷の起用に消極的なのは、本人の負担を考慮したことが大きい。投手としては肘の腱を移植するトミー・ジョン手術明け。昨秋には左膝を手術したばかりだ。折からのコロナ禍を考慮すれば、調整が万全だとは言い切れない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

    阪神球団内外でジワジワ広がる“岡田包囲網”…掛布雅之氏、福本豊氏も「異議あり!」

  2. 2
    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3
    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

    プロ初2ケタ勝利の西武・今井達也が語る“5.9にキレた”理由 降板後にベンチでブチ切れ

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

    用意する資金は青天井! 名門ヤンキースが朗希獲得でドジャースへの“リベンジ”画策

  1. 6
    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

    協会の強硬姿勢が招いた「15大会消滅」の危機…杜撰なツアー改革構想が女子プロの職場を奪う

  2. 7
    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

    万博スタッフに「時給2000円」大盤振る舞いの裏で…“格差拡大”に涙を飲む大阪府非常勤職員

  3. 8
    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

    西武・今井達也“堪忍袋の緒”はブチ切れ寸前? 好投まったく報われずメジャー志向は増す一方

  4. 9
    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10
    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる

    藤川球児氏が岡田監督に「モノ申した」不穏…阪神球団内でも指揮官への“逆風”強まる