ドラフト会議の選手指名 球団は学校の成績を重視するの?

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 25日に行われた今年のプロ野球ドラフト会議では、12球団合計で支配下選手登録74人、育成選手49人が指名された。

 その1人が、中日から1位指名された高橋宏斗投手(中京大中京高)。最速154キロの本格派だ。進学を志望し、AO(自己推薦制度)で慶応大学を受験したものの、不合格となり断念。一転、プロ入りに進路を切り替えた。

 慶大を受験して失敗といえば、思い出すのが巨人のエースとして活躍した江川卓氏だ。作新学院時代、栃木県大会で完全試合を成し遂げ、甲子園の選抜大会では20奪三振などを記録。「高校球界の怪物」と呼ばれた。

 その江川氏が進学を志望したのが慶大だった。当時の高校球界ナンバーワン投手だ。当然、慶大野球部も欲しい。とはいえ、その時代はAO制度がなかったため、受験して合格するしかない。そこで、同大の野球部員が江川氏の受験勉強を手伝ったという。江川氏と一緒に学んだ高校球児の中には、のちにプロ入りして中日などで活躍した中尾義孝氏(滝川高)や、近鉄(現オリックス・バファローズ)でプレーした堀場秀孝氏(丸子実業)もいた。

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