囁かれる“ポスト森” 安倍前首相が「組織委会長」に急浮上
ただし、安倍前首相にとって組織委会長は、痛しかゆしだという。
「いま安倍さんは、静かにしている方が得策だと計算しているはずです。あの性格だから、本当は表舞台に立ちたいのでしょうが、表に出ると、桜疑惑に火をつけてしまう。“アンダーコントロール”と嘘をついたことも蒸し返される。だから、派閥(清和会)会長に就くことも見合わせています。それに、ジッと静かに待っていれば、菅首相も、二階幹事長も火だるまになり、いずれ自分に出番が回ってくると計算しているはず。わざわざ、火中の栗は拾いたくないでしょう」(政界関係者)
東京五輪の成功を真剣に考えている政界関係者のなかには、会長の適任者は、自民党の総裁だった谷垣禎一氏だと指摘する者も多いという。事故でクルマ椅子生活になった谷垣氏は、パラリンピックの成功に尽力しているからだ。実際、谷垣会長なら、森会長のイメージも一新できる。
森会長の次は、安倍会長……。これでは五輪は盛り上がらない。