元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

“さすらいのフットボーラー”松井大輔が明かす フットサル転身への決断とコロナ禍の孤独

公開日: 更新日:

 フランス、ロシア、ブルガリア、ポーランド、ベトナムと海外5カ国・計9クラブを渡り歩いた<さすらいのフットボーラー>松井大輔。2010年南アフリカW杯・カメルーン戦で14日にリトアニア移籍を発表した本田圭佑(スドゥバ)の決勝点をアシストした男は、40歳にしてフットサルのプロリーグに身を投じた。

「この10年間、引き際を考えながらここまで来ました。今も『眠る場所』を探しているのかもしれない」と言う彼だけに、ベトナムで「引退」の二文字が浮かんだのも理解できる。そんな時に巡り合ったのが、フットサルという新たな舞台。純粋にワクワク感を覚え、自分自身が突き動かされ、今回の決断に至ったという。

「(2021年)6~9月までベトナムがロックダウンになり、家から一歩も出られなくなった。食事は軍の方が運んでくれて、それを食べるだけ。運動できるのは非常階段と開放されている屋上での体幹トレーニングくらい。外に出られない苦しみはサッカー選手として致命的でした」

 先の見えない苦しさと孤独感にさいまなれた松井。サイゴンFCへ移籍するためにベトナムに入国した2020年12月も窓のない部屋に14日間、新型コロナで決められた隔離期間は閉じ込められる格好となり「3キロ痩せた」と話していた。今回のストレスは、並大抵のものではなかったに違いない。

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