馬場咲希が初メジャー挑戦で気づいた「高弾道ボールは武器になる」からの猪突猛進
アマチュア世界ナンバーワンを決める「全米女子アマチュア選手権」で優勝した馬場咲希(17)が、今週の国内女子ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」(16~18日、新南愛知CC美浜C)に出場する。日本勢では1985年の服部道子以来の快挙を達成してから国内では初となる“凱旋出場”だ。
馬場の名前が一躍有名となったのは6月の「全米女子オープン」だった。 父・哲也さんが「宝くじでも買う感覚で」申し込んだ国内での予選会を突破して本戦出場権を獲得すると、プロも交えた世界最強ゴルファー決定戦ともいえるメジャー大会で見事に予選を通過して49位だった。
この成績で出場資格を得た7月の「全米女子ジュニア」ではストロークプレーでの予選を1位で通過して64人でのマッチプレーに進出し、ベスト32。そして8月の「全米女子アマ」を制し、「世界女子アマチュア選手権」でも4位となった。
馬場はネリー・コルダ(24・米国)の大ファンだ。小学校低学年から中学年の頃はステーシー・ルイス(37・同)に憧れて、「いつかは米女子ツアーに行きたい」と思っていた。ただし「全米女子オープン」に出るまでは、その願望も「漠然としたものでした」(馬場)。
初の海外メジャー挑戦にあたって最も気にしていたのは、4月に鎖骨下静脈血栓の手術をして以降欠場していたコルダが出られるかどうか、だった。憧れのヒロインに会えるかどうかが「心配でした」と、自身の大活躍など予想すらしていなかった。