名古屋ウィメンズは“マラソンもどき” PM任せでケニア選手に大金献上した日本勢の体たらく

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「一人旅のレースは少し寂しかった」

 こう言ったのは優勝したルース・チェプンゲティッチ(ケニア=写真)だ。世界歴代2位の2時間14分18秒(男女混合)の記録を持つケニア選手は2時間18分8秒でゴール。昨年に続いての連覇はまさに圧勝劇だった。

 主催者が前日発表したペースメーカー(PM)の設定タイムは第1集団が1キロ=3分23秒前後。フィニッシュ予想は2時間22分50秒。昨年大会を2時間17分18秒で制しているチェプンゲティッチは、そんなちんたらペースで走ってはいられない。何しろ今大会の優勝賞金は25万ドル(約3375万円)と破格。昨年の賞金でナイロビに家と土地を買ったそうだが、今年も優勝を狙って来日している。

 序盤に集団から飛び出し、PMも置いてけぼりにして昨年の記録を上回る女子単独レースの世界記録(2時間17分1秒)を目指す勢い。終盤にやや失速し、世界記録は逃すも「単独走」での2時間18分台なんて日本選手には到底無理だ。2019年世界陸上の金メダリストで、24年パリ五輪の優勝候補は、これぞ世界のトップという走りを見せた。

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