【ボートレース】工藤一彦さん(下)引退後、スポーツ新聞でSG優勝戦の“読者プレゼント”予想 結果は…

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チヌ釣りしながら、合間に鳴門ボートへ

 ボクは釣りも趣味にしている。車を飛ばしてよく足を運ぶのは、徳島の堂浦。手応えがたまらないチヌ狙いだが、うれしいことに近くにボートレース鳴門がある。釣りの途中で仲間に「昼から少し休むわ」と言って抜け出し、ボート場で楽しんでからまた釣りに戻る。懐かしい思い出だ。

 レース中の駆け引きや人対人の勝負など、ボートと野球には多くの共通点があると思う。中でも展示タイム。前検日から最終日まで、レーサーはコンマ数秒単位でタイムを縮めようとあらゆる手を尽くす。ここで大切なのがペラの角度。艇を浮かしたり切れ込んだりする重要なパーツだから、角度調整にはどのレーサーも気合を入れる。

 ボクはピッチャーだったのでよくわかる。スライダーやシュートを投げる時、手首にどういう角度をつければどういうふうに曲がるのか。角度によって緩急もつけられる。非常に繊細な部分だけに、ことのほか神経を使ったものだ。

 そしてグラウンドと水面には、ゼニが落ちているということも共通している。頼れるのは自分の力だけ。ボート界も野球界も、弱肉強食の世界なのである。

 最後に、タイガースの球団史上初のリーグ&日本一連覇を祈りながらペンを置きたい。日刊ゲンダイの読者の皆さま、おつき合いいただき、ありがとうございました。(この項おわり)

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