中田翔獲得へ中日が「2年6億円」で名乗りも…課せられるのは「4番・30発以上」の重ノルマ

公開日: 更新日:

 巨人中田翔(34)が1日、保留選手名簿から外れ、自由契約選手として公示された。他球団との交渉が解禁となったことで、中日の加藤宏幸球団代表がこの日、獲得に乗り出すことを表明した。

 さる球界関係者がこう言う。

「中日はFA宣言に備えて数人の調査を進めていたが、早い時期に西武の山川から巨人の中田に絞った。自由契約になって人や金銭の補償が不要というのもあるが、打点王3度、通算303本塁打を誇る長打力は、貧打解消を目指す上で欠かせないという立浪監督の強い希望もあって、2年契約で総額6億円という破格の条件を用意して照準を合わせています」

 中田は「在京志向」といわれる。「子供を転校させたくない」と関東で家族と同居できる球団への移籍を望んだものの、現時点で在京球団からオファーは届いていないという。

 中日が用意した年俸3億円の2年契約は、巨人時代とほぼ同程度である。

 中日のチーム関係者がこう言った。

「来季3年契約3年目の立浪監督は今オフ、本拠地バンテリンドームにホームランテラスの導入を球団に直訴したが、あえなく却下された。来季に向けて打線強化に執念を燃やしている。もし加入が決まれば、今季チーム最高は細川の24本塁打だから、6億円も払う中田には30発以上が求められる。一塁を守るビシエドは、今季91試合で打率.244、6本塁打、23打点と衰えが目立つ。立浪監督は来季、使う気がないともっぱら。同じ巨人から補強したベテランの中島も一塁手で、ポジションが重なりまくっているが、立浪監督の構想では中田が『4番・一塁』の筆頭候補です」

 今季のチーム防御率3.08はリーグ2位と投手力はまずまず。ソフトバンクから上林らも加入し、生え抜きの石川昂あたりが育ってくれば、来季は「台風の目」になるかもしれない。いずれにせよ、中田は来季、立浪監督の命運を一心に背負うことになりそうである。

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