高校野球
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U18日本代表で打球の飛距離がズバぬけていたのは高松商・浅野翔吾だった
甲子園に出た選手たちが中心だったU18日本代表が、米国のフロリダに出発する前の話だ。 野手の木製バットへの対応については、大学日本代表との壮行試合でチェックできた。「あとはパワーだな。木製バットでどれくらい飛ばすことができる...
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花巻東・佐々木麟太郎「高校通算90号」達成も…スカウトが投手と三塁守備を見たがるワケ
花巻東の佐々木麟太郎内野手(2年)が高校通算89、90号を放った。 26日の秋季岩手大会決勝・専大北上戦に「3番・一塁」で出場し、一回の第1打席は左翼フェンス直撃の先制適時二塁打、二回の第2打席は右前適時打。三回の第3打席は...
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筒香←村上←清宮…「左の強打者3人」の高校時代を比較した頃
ヤクルトの村上宗隆が元巨人・王貞治さんの55本塁打に並んでいる。 世の中が高校通算111本塁打の早実・清宮幸太郎フィーバーに沸いていた2017年ころ、私は城北(熊本)の臨時コーチを務めていた関係で、同52発だった同じ熊本の九...
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2022年ドラフト高卒選手の「隠し球」はこの3人 “流しのブルペン捕手”がイチオシ
“流しのブルペンキャッチャー”こと安倍昌彦氏がまず注目するのは、身長186センチ、86キロの大型横手右腕・安西叶翔(常葉大菊川)だ。 ■常時140キロ台を投げる剛腕サイドハンド 「入学時はオーバーハンドだったのですが、球...
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教え子をバイ菌呼ばわり…何ひとつ笑えんし、ヘドが出る高校野球部監督の話
ある高校の野球部監督が、新型コロナウイルスに感染した部員の名前に「菌」を付けて「殺すぞ」と罵倒してクビになった。 どうしようもない。どうしようもないことは書きようがない。困った。まったく話にならんぞ。話にならんことは書きよう...
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浅野翔吾はU18で評価爆上がり! 「右の強打者」はプロ垂涎、ドラ1“一本かぶり”に現実味
打った瞬間、それとわかる当たりだった。日本時間11日、U18W杯(米フロリダ州)のメキシコ戦に「1番左翼」でスタメン出場した浅野翔吾(高松商)が左翼中段へ特大のソロ本塁打を放った。 【写真】この記事の関連写真を見る(22枚) ...
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高校日本代表「私のイチオシ選手」は他にいる 高松商・浅野翔吾は時間がかかりそう
U18W杯が米フロリダ州で開幕した。 苦戦しそうな高校日本代表にあって、巨人が10月20日のドラフト会議で、高松商(香川)の浅野翔吾外野手(右投げ両打ち)を1位指名する可能性があると一部で報じられた。 高校生外野手の...
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外様から地元へ…若生正広が切り開いた、宮城の野球の「新たな可能性」
東北高から仙台育英へ──衝撃の移籍を決行した竹田利秋は新天地でも指導力を発揮した。 直後の1986年夏に早々に甲子園への挨拶を済ませ、95年の退任まで夏6回、春4回……甲子園の宿舎では常に電話を手元に置いていた。中学野球選手...
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東北の「ええべ」には理由がある 全国区になれば郷里を出て二度と戻らない
東北高・竹田利秋監督が初めて甲子園出場を果たした1968年は、第50回記念大会だった。 開会式に皇太子夫妻を招き、抽選会が初めてフェスティバルホールで公開され、記念切手が出され、平均4万6000人の観衆がスタンドを埋めた。 ...
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宮城で戦った紀州人・竹田利秋の気骨…組み合わせ抽選会の光景で全国を意識
「ちいさい秋みつけた」で知られる作詞家で、作家・佐藤愛子の兄、サトウハチローは野球狂だった。何より父の作家・佐藤紅緑が熱心で、一家は阪神電鉄が文化村として開発した鳴尾浜に住んでいた。 そこに甲子園新球場が建設された。夏になると...
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花巻東「捕手・麟太郎」挑戦の裏に“反面教師”清宮幸太郎 潰し利かない「一塁専任」に危機感
「捕手・麟太郎」が初めてスタメンマスクをかぶった。 大阪桐蔭・中村(現西武)と並ぶ高校通算83本塁打を放っている花巻東(岩手)の佐々木麟太郎(2年)が5日、秋季岩手大会の出場権をかけた地区予選の花巻北戦で「捕手」として公式戦初...
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第1回大会から何度も関所を跨ぎかけた理由は「地域差でなく階級差」
この夏、宮城代表の仙台育英が甲子園を制し、東北勢としては初めて優勝旗の白河越えを果たした。白河の関は古代からの奥州の入り口である。 「皆が白河の関、関って言うもんだから、行ってみたんだっちゃ。どうってことないね」 そう...
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U18W杯・馬淵監督が一転…近江・山田への「二刀流フル回転」指令にプロがやきもき
9日に米フロリダで開幕するU18W杯。 2019年大会で日本は5位に終わった。チームは当時、佐々木朗希(20=ロッテ)や奥川恭伸(21=ヤクルト)など逸材を擁していたが、貧打に喘いだのが原因だ。例年、普段は使わない木製バット...
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「不作」といわれる高校生野手の評価が上がった根拠
■プロに入ってからも苦労する それにしても、高校日本代表の4番打者にはビックリしたね。 8月31日にゾゾマリンで行われた大学日本代表との壮行試合。146キロの速球を右中間スタンドに放り込んだ内海優太(広陵)のことさ。 ...
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本物? 夏の甲子園東北勢初V「仙台育英ユニフォーム」がフリマアプリ出品の怪
夏の全国高校野球選手権大会の決勝で、下関国際(山口)を8-1で破り、東北勢として初の優勝を果たした仙台育英(宮城)。同校のユニフォームが相次いで、ネットサイトに出品される事態となっている。 フリマアプリ「メルカリ」には8月2...
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大阪桐蔭まさかの夏8強敗退…名将・西谷監督の下関国際戦での采配が今も解せない
「宮城の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます! 100年開かなかった扉が開いて多くの人の顔が浮かびました」 東北勢として初めて甲子園大会を制した仙台育英(宮城)須江航監督の優勝監督インタビューにジンときた。 最速...
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仙台育英 東北勢初の甲子園制覇の裏…武田利秋が導いた「ええべ根性」からの脱却と大谷効果
東北弁で「嫌だ」を「やんだ」と言う。「雨がやんだらお別れなのね」という流行歌に「雨が嫌ならお別れね」と謎の設定が錯綜した昔を思い出した──仙台育英が東北勢として初めて甲子園を制覇。試合後のインタビューで、選手の受け答えがしっかり、は...
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下関国際の快進撃がヒント…来年の甲子園に向けて覚えておきたい3校の名前
今夏の甲子園、4強に残ったのは大阪桐蔭でも智弁和歌山でも京都国際でもなかった。仙台育英(宮城)と下関国際(山口)の決勝に、痛い思いをした高校野球ファンもいるのではないか。 【写真】この記事の関連写真を見る(50枚) 「そ...
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近江・山田陽翔の最終格付けは「U18」次第 “甲子園の申し子”の伸びしろを疑問視する声も
日本のエース兼主将として、獅子奮迅の活躍が期待されている。 今夏の甲子園で史上5人目の「通算10勝、100奪三振」超えを達成した近江の山田陽翔だ。 甲子園が閉幕した22日、日本高野連は9月に行われるU18の日本代表2...
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甲子園決勝 仙台育英vs下関国際が異例の高視聴率 「高野連はNHKから放映権料とるべき」の声
改めて、人気の高さを証明した。 22日に仙台育英(宮城)が東北勢初優勝を果たした夏の甲子園。下関国際(山口)との決勝戦(14時開始)を全国中継したNHKの平均世帯視聴率が12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)と高...
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仙台育英Vで高校野球「地方の逆襲」が始まった! 4強すべて優勝経験ゼロは偶然にあらず
ついに優勝旗が白河の関を越えた。 ■仙台育英が下関国際を下して悲願の東北勢初V 高校野球の夏の甲子園大会は22日、決勝戦が行われ、仙台育英(宮城)が下関国際(山口)に8-1で完勝。春夏を通じ、東北勢として13度目の決勝...
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就任5年目で甲子園初制覇! 仙台育英・須江航監督“元補欠”ゆえの革命的育成方法
「100年、開かなかった扉が開いたので……。多くの人の顔が浮かびました」 就任5年目にして甲子園初優勝を果たした仙台育英(宮城)の須江航監督(39)は、こう言って涙を拭った。 【写真】この記事の関連写真を見る(50枚) ...
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ドラフト順位にも影響大…京都国際の左腕エース森下に流れる「手術の噂」の真偽
「どうやら、左肘を手術するらしいぞ」 優勝候補のひとつと目されていた京都国際の左腕エース・森下瑠大(3年)について、スカウトの間でこんなウワサが流れている。 春先に左肘を痛め、地方大会の登板は準決勝、決勝の2試合、計9...
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初戦で姿を消した強豪校の監督が大会中に「夜な夜な繁華街に外出」のナゾ
前評判の高かった某強豪校の監督の話だ。 地方大会を劇的に制し、意気揚々と甲子園へ。調整も順調だったが、この監督、夜になるとなぜか毎日宿舎からいなくなったのだという。 今後の付き合いのため、出場校の監督やマスコミ関係者...
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甲子園“請負監督”が手にする「法外な年収」…一流企業のサラリーマンの稼ぎを超える?
出場校の中には、一流企業のサラリーマンよりも稼ぐ監督もいる。 「ある監督は前任の学校で年俸3000万円だったそうですし、現在の年収は1000万円と聞きます。公立校でも古豪になればなるほど、OB会の力が強く、その会費から高額な報...
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愛工大名電エース有馬は関西の名門大へ プロが警戒するのはライバル球団より大学や社会人
「多くの好投手が大学へ進学する。頭が痛いですよ」 パ球団スカウトが嘆く。 今大会はベスト8入りした高松商・浅野翔吾や、4強進出の近江・山田陽翔がプロ入りを宣言。今秋ドラフト候補に挙がっているが、大学進学を決断した選手も...
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創志学園監督を退く長沢宏行氏の無念と不運…後任の門馬敬治氏とはセンバツで因縁が
「まだ枯れていない。年齢と情熱は違うと思いますから。どこかやれるところがあれば」 初戦で青森の八戸学院光星に敗れ、こう言って甲子園を後にしたのが創志学園(岡山)の長沢宏行監督(69)だ。 神村学園(鹿児島)時代の200...
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高松商・浅野翔吾をドラ1候補に育てた「涙の日々」 精神面でも評価、父は徳島商の元球児
今大会でもっとも注目された選手といえば、ベスト8で散った高松商(香川)の中堅手・浅野翔吾だろう。 主将として「全打席出塁」をテーマに臨み、10打数7安打、3本塁打、5四死球、2盗塁をマーク。ネット裏のスカウトは「打撃はもちろ...
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下関国際を“超スパルタ”で鍛えた坂原監督の「鬼」語録 5度目の甲子園で初の決勝進出
下関国際(山口)の坂原秀尚監督(45)は最近まで、部員から「鬼」と恐れられた。春夏通じて5度目の甲子園となった今夏、準々決勝で最強の大阪桐蔭を逆転で撃破。初の決勝に進んだが、2005年の監督就任直後は、長時間の猛練習を課すスパルタ指...
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怪物はもう出ない…佐々木朗希の登板回避問題が変えたもの「甲子園と令和の怪物」著者が語る
甲子園で行われている第104回全国高等学校野球選手権大会。甲子園の歴史は「怪物」の歴史でもあった。江川卓、松坂大輔、田中将大……。彼らは絶対的なエースとしてチームを背負い、球史に名を刻んだ。 しかし、彼らのような怪物が今後出...