ノンフィクションが面白い
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「完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件」小野一光著
2002年3月7日、福岡県北九州市で、中年の男女、松永太と内妻・緒方純子が逮捕された。容疑は17歳の少女に対する監禁・傷害。しかし、事件はとんでもない様相を見せ始め、やがて凄惨な大量殺人事件が明るみ…
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「国商 最後のフィクサー 葛西敬之」森功著
この十余年のあいだ、日本の中枢にいて国を動かしてきた2人の人物が、昨年、相次いで世を去った。1人はJR東海名誉会長・葛西敬之。中曽根政権時代に国鉄官僚として国鉄の分割民営化を推し進め、社会党の支持母…
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「兜町(しま)の男」黒木亮著
経済小説の巨人・清水一行の生涯と、主な作品群を時系列でたどり、背景にある日本社会と経済の変容を描いたノンフィクション。 清水は昭和41(1966)年に「小説 兜町」で作家デビュー。以来40年…
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「バブルの王様」森功著
1932年、愛知県の漁村に生まれ、戦後間もなく上京。衣類問屋の丁稚奉公から始めて一代で地下金融の帝王にのし上がった。貸金を厳しく取り立てて「マムシの森下」「企業の葬儀屋」などとありがたくないあだ名で…
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「フリチョフ・ナンセン」新垣修著
ノルウェーのフリチョフ・ナンセンは、人跡未踏の北極圏に挑んだ探検家として知られている。1895年、33歳のとき、フラム号で北極点への最接近を果たし、北極が大陸ではなく氷に覆われた深海であることを実証…
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「神々の復讐」中山茂大著
ヒグマが人を襲った現場は凄惨をきわめる。大きな手で人間を乱打し、かきむしり、噛みつき、食いちぎる。五体を食い尽くされ、わずかに頭部を残すだけの遺骸もある。猟師に倒された人食いヒグマの胃袋からは、未消…
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「スヌーピーと生きる」 チャールズ・M・シュルツ伝 リタ・グリムズリー・ジョンスン著 越智道雄訳
チャールズ・M・シュルツはアメリカの漫画家で、スヌーピーの生みの親。2000年の2月、77歳で亡くなるまで、50年にわたって新聞連載漫画「ピーナッツ」を描き続けた。アシスタントは使わず、アイデアも絵…
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「『アマゾンおケイ』の肖像」小川和久著
こんな凄い女性がいたのかと、ただただ感嘆するしかない。 20世紀初頭、叔父夫婦とともに13歳でブラジルに移民。2年間の重労働に耐えた後、護身用のピストルを荷物に忍ばせて、開拓村を脱走する。人…
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「本多静六 若者よ、人生に投資せよ」北康利著
もしこの人がいなかったら、日本の景観はかなり違ったものになっていただろう。 本多静六は日本初の林学博士。ドイツ留学して林学を修め、帰国後、大きな仕事を次々に手がけた。日比谷公園をはじめとする…
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「踊る菩薩」小倉孝保著
「おっちゃん、こんなんでよかったらなんぼでも見てや」 股間からしずくがあふれ、照明にキラキラ光る。脚の動きに呼応して、客席の男たちは、右へ左へ、波のようにうねった。そして、観音菩薩を拝むように…
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「田中清玄」徳本栄一郎著
とんでもなく破天荒で複雑怪奇、矛盾に満ちているが、めっぽう面白い。こんな快男児が20世紀の日本にいた。 戦前は武装共産党の委員長。逮捕、投獄され、11年服役。獄中で転向し、戦中は禅寺で雲水修…
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「『死刑になりたくて、他人を殺しました』」インベカヲリ★著
2021年10月、京王線車内で映画「ジョーカー」の主人公のコスプレをした男がサバイバルナイフで乗客に切りつけ、車内に放火した。動機は「2人以上殺して死刑になりたかった」から。 秋葉原無差別殺…
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「ウクライナ戦記 不肖・宮嶋最後の戦場」宮嶋茂樹著
「これが戦争や」 カメラマン宮嶋茂樹は、そこに立った者にしか撮れない戦場の真実を、遠い島国の傍観者である私たちに突きつける。 一瞬でがれきになった大型ショッピングモール。廃虚と化した外…
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「ONE LIFE ミーガン・ラピノー自伝」ミーガン・ラピノー著 栗木さつき訳
女子プロサッカー界のスーパースター、ミーガン・ラピノーの戦いの場は、ピッチの上だけではない。性差別をはじめとする社会の不平等に抗議の声を上げ続けている。おかしいと思うことには堂々と意見を述べ、行動を…
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「服 服 服、音楽 音楽 音楽、ボーイズ ボーイズ ボーイズ」ヴィヴ・アルバーティン著 川田倫代訳
1976年、22歳のヴィヴは、祖母が残してくれた200ポンドでエレクトリックギターを買った。音楽にハマっていたが、レッスンを受けたこともないし、ギターに触ったこともない。楽器店の店員はヴィヴをバカに…
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「『ナパーム弾の少女』五〇年の物語」藤えりか著
1972年6月8日、ベトナム南部の農村で、ナパーム弾が炸裂した。その直後の決定的瞬間をとらえた一枚のモノクロ写真が、ベトナム戦争の真実を世界に知らしめることになった。 画面中央、裸で叫びなが…
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「紛争地のポートレート」白川優子著
地球の上では、戦争や災害による人道危機が絶えない。その現実を一番よく知っているのは、「国境なき医師団(MSF)」で活動している人たちではないだろうか。 著者もその一人だ。2010年から、手術…
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「朝日新聞政治部」鮫島浩著
「SAMEJIMA TIMES」というウェブメディアがある。元朝日新聞記者・鮫島浩が50歳で会社を辞め、たった1人で立ち上げた小さなメディアだ。 39歳で政治部デスク、その後、調査報道に専従す…
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「命のクルーズ」高梨ゆき子著
大型クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号の優雅な船旅は、最終盤で暗転した。2020年2月2日、香港で船を下りた乗客が新型コロナウイルスに感染していたことが判明。乗客乗員は、未知のウイルスが蔓延する閉…
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「ギリヤーク尼ヶ崎という生き方」後藤豪著
1968年秋。東京・銀座の数寄屋橋公園で、1人の創作舞踊家が街頭デビューした。チョークで地面に輪を描き、真っ赤なピエロの衣装に着替えて、顔にドーランを塗る。テープレコーダーのボタンを押し、踊り始める…