吉川圭三
著者のコラム一覧
吉川圭三映像プロデューサー

1957年、東京都生まれ。82年日本テレビ入局。「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。現在、ドワンゴのエグゼクティブプロデューサー、早稲田大学表現工学科講師を務める。著書に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)、「全力でアナウンサーしています。」(文藝春秋)がある。

長嶋茂雄<後編>明石家さんまを紹介するも「君誰だっけ?」

公開日: 更新日:

 その他、「長嶋伝説編」ではこんなことも検証した。

 監督時代、長嶋さん自身が“バント”のポーズを取ってサインを出し、相手チームに大バレ/選手時代、息子の一茂を球場に連れて行ったものの、三振続きで「家で素振りだ」と一茂を球場に忘れて帰ってきてしまった/試合終了後、長嶋さんの車のキーがないと1時間以上大騒ぎしていると「あ、ゴメン今日、車にガソリンが入っていなかったからハイヤー呼んでもらって来たわ」と周囲を脱力させた/内野での緩いゴロを決して投手に捕らせず長嶋さんは「どけー」と猛烈なスピードでさばく。堀内投手は「我々がさばいたほうが合理的だった」と言うが、「あれは内野手にとっての一番の見せ場。あれを投手に捕らせるわけにはいかない」と譲らなかった……などなど。番組内で本人真偽を問うと「本当。本当!」と証言するたびにたけしさんとさんまさんはズッコケ放しだった。

 まれに見る天才的野球選手でありサービス精神の塊。昭和の経済成長期、大活躍した長嶋茂雄さんは日本そのものを明るく照らしてくれた超偉人であったのである。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った

    スッカラカンになって帰国のはずが…ラスベガスのカジノで勝った会員限定記事

  2. 2
    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

    ミス・インターナショナル 特派員協会で「涙の訴え」のワケ

  3. 3
    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

    なぜ15大会のスポンサー企業は日本女子プロゴルフ協会に“抗議文”を送ったのか

  4. 4
    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

    宮迫博之の地上波復帰また遠のく…チバテレ番組ゲスト出演のはずが、収録済みでもソデに

  5. 5
    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

    巨人阿部監督を悩ます原前監督の尻拭い…FA組と主力の過渡期でよぎる高橋由伸政権時の再来

  1. 6
    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  2. 7
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8
    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

    プロアマを“人質”にした協会の傲慢ぶりで伝統ある大会が消滅危機…3年前から続く対立構造の根本

  4. 9
    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

    だれもが首をひねった 演技派俳優・古尾谷雅人の自殺の謎

  5. 10
    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白

    渡部建はキスなし即ベッド“超自己中SEX” 元カノ女優が激白