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大高宏雄映画ジャーナリスト

1954年浜松市生まれ。明治大学文学部仏文科卒業後、(株)文化通信社に入社。同社特別編集委員、映画ジャーナリストとして、現在に至る。1992年からは独立系を中心とした邦画を賞揚する日プロ大賞(日本映画プロフェッショナル大賞)を発足し、主宰する。著書は「昭和の女優 官能・エロ映画の時代」(鹿砦社)など。

「仁義なき戦い」だけにあらず 改めて見たい“辰兄ィ”作品

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 60年代末以降はコワモテキャラが一段と強化されていくが、テレビドラマ「前略おふくろ様」(75年)あたりを契機に、市井の兄貴分が似合っていく。ワルになりきれないマイルドさは、極度の不良性が要求される東映カラーとは別の個性へと変化を遂げていく。「辰兄ィ」がそこにいた。

 極め付きの作品を挙げよう。深作欣二監督の傑作「県警対組織暴力」(75年)だ。彼の押し出しが強く、端正なエリート刑事役が見事だった。

 梅宮辰夫さん。本当に多くの映画をありがとうございました。

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