著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<86>ドン・ファンには虚言癖が…「後妻の子供でいじめられた」とウソも

公開日: 更新日:

「そうか、そうか……」

 棺桶の顔の部分を節くれだった大きな手で撫で回し、脱脂綿で唇に水を含ませ、両手を合わせて、しばらく何やらつぶやいていた。

「ご苦労さんやね。ドン・ファンの本を出してくれた方だよね」

 一度挨拶を交わしたが、そのことを覚えていた。

 ドン・ファンのきょうだいのことを記そう。彼は7人きょうだい(男5人・女2人)の五男として生まれ、横浜に住んでいる妹のHさんがいる。兄の一人はドン・ファンが生まれる前に5歳で亡くなっているので、彼は日頃、「自分は6人きょうだい」と言っていた。

■きょうだいの仲の悪さをアピール

「私と妹は後妻の子供だから上の兄姉たちにいじめられてねえ。仲が悪いから交流はないんですよ」

 ドン・ファンの自叙伝を書いていた2016年に彼は私にそのように言っていたが、まさかそれが全くのウソだとは思わなかった。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 3

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  4. 4

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  5. 5

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  1. 6

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 7

    小野田紀美経済安保相の地元を週刊新潮が嗅ぎ回ったのは至極当然のこと

  3. 8

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 9

    「しんぶん赤旗」と橋下徹氏がタッグを組んだ“維新叩き”に自民党が喜ぶ構図

  5. 10

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み