参政党トンデモ言説「行き過ぎた男女共同参画」はやはり非科学的 専業主婦は「むしろ少子化を加速させる」と識者バッサリ

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「今まで間違えたんですよ、男女共同参画とか」──。

 人種、ジェンダー、医療・福祉、教育など全方位にわたって「難アリ」の参政党が振りまいたトンデモ言説のひとつは、同党の神谷宗幣代表が先の参院選の第一声で言い放ったコレだ。少子化の要因として“行き過ぎた”男女共同参画を挙げたが、時代錯誤も甚だしい。

 神谷代表は「若い女性に『働け、働け』ってやりすぎちゃった」ことが少子化につながったと主張。「専業主婦が誇りを持って子育てできる」社会の実現を掲げ、教育・保育、医療費などの無償化廃止を前提に子ども1人あたり月10万円給付を訴えてきた。

 その根底にあるのは、「『将来の夢はお母さん』という価値観」の復権。さしずめ「お母さんファースト」だが、「男は男らしく、女は女らしく」と平気で言えるアナクロニズム全開の思考の持ち主なだけあって、言葉の端々に「子育ての主体=女性」との価値観がにじむ。

 神谷代表の主張こそが少子化対策に逆行することを示唆する興味深いリポートがある。少子化問題に詳しい日本総研主席研究員の藤波匠氏が22日に発表した「『出生率、西高東低の謎』を探る」と題した調査報告書だ。

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