ヤクルト奥川“過保護”は正解 2軍キャンプ帯同はケガの功名

公開日: 更新日:

 ヤクルト奥川恭伸(星稜)は25日、宮崎・西都で行われていた二軍キャンプを打ち上げ、充実した表情を浮かべた。

 一軍帯同で多くの注目を集めたロッテの佐々木に対し、キャンプ前に右肘炎症が発覚した奥川は、カメの歩みのごとく、ゆっくりと調整を進めた。

 キャッチボールが解禁されたのは今月7日。初ブルペンはその2週間後の22日だった。奥川は初ブルペン後、「投げられないストレスを感じていた。長かったです」と言った。投げたい気持ちがはやり、何度も周囲から「投げるな」と止められた。初ブルペンでは30球を予定していたが、途中でブレーキがかかり22球で終了。過保護ともいえるキャンプ生活だったが、「奥川の性格からして結果的にプラスになるのではないか」と、ヤクルトOBがこう言う。

「石川ののどかな街で生まれ育った奥川は、控えめな性格。人間関係についても高校時代から積極的にコミュニケーションを交わすというより、徐々に距離を縮めていくタイプだったといいます。見るものすべてが初めてのプロの水に慣れるには、多少なりとも時間がかかるとみられていました。キャンプ中も常々、『周りの方に失礼なことをしていないか、気になります』と言っていたくらいです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2
    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

    マレーシア「ららぽーと」に地元住民がソッポ…最大の誤算は歴史遺産を甘く見たこと

  3. 3
    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

    ドジャース山本由伸いきなり「投手史上最高の465億円」は“佐々木朗希込み”の値段だったか

  4. 4
    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

    まともに相撲が取れない貴景勝いまだ現役の裏に「親方株問題」 3場所連続休場で9度目カド番確定

  5. 5
    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

    阪神・岡田監督に「契約延長説」急浮上…勇退説から二転三転も、背景に夫人のサポート

  1. 6
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  2. 7
    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

    鹿児島・山形屋は経営破綻、宮崎・シーガイアが転売…南九州を襲った2つの衝撃

  3. 8
    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  4. 9
    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

    「飲みィのやりィのやりまくり…」高市早苗氏がブチまけていた“肉食自伝”の衝撃!

  5. 10
    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今

    野茂英雄氏と借金トラブル 元1億円投手の佐野慈紀さんは今