今季も巨人には最後まで悩ましい「日本シリーズ捕手問題」

公開日: 更新日:

 巨人の捕手問題が再燃する。

 今季、正捕手を務めた大城卓三(27)が5日の広島戦で、10月31日のヤクルト戦以来、4試合ぶりにスタメンマスク。同30日にヤクルトの広岡、塩見、山崎に2度の計4盗塁を許した大城は、二塁ベースまで届かない送球が多く、“フリーパス”状態だったこともあり、ここ3試合は岸田行倫(24)が先発していた。

 今季セ・リーグはCSを行わない。すでに進出を決めている日本シリーズが問題だ。対戦する可能性が高いパ・リーグ覇者のソフトバンクは6日現在、12球団トップの98盗塁。13試合連続盗塁のプロ野球記録を更新した周東らが走りまくり、機動力も武器としているとあって、「大城は大丈夫か? 肩が痛いんじゃないか? もしソフトバンクが相手なら、4つじゃ済まない」などと、ファンがネット上でザワつく事態となっていた。

 小林と正捕手を争ってきた大城の送球難は、盗塁阻止率が.172と低調だった昨季から問題視されてきた。しかし、今季は改善。原監督も「大きく伸びている。リード面も含めてスローイングも向上している」と目を細めていた。今季の阻止率は.326でリーグ3位。昨季、同トップだった小林の.419には遠く及ばないものの、良化傾向だった。それが「1試合4盗塁」。日本シリーズを見据えれば、大きなスキになるだけに、首脳陣がバタバタするのも当然だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較