日ハム斎藤佑樹ようやく引退の舞台裏…水面下でTV局による争奪戦も

公開日: 更新日:

 引退しますと言われても、まだ現役でやっていたんだというのが、ファンの正直な感想ではないか。

 1日、引退が明らかになった日本ハム斎藤佑樹(33)。入団1年目に6勝、2年目に5勝したものの、それ以降は鳴かず飛ばず。昨年、今年と、一軍では一度も登板していないのだから。

「昨年10月に内側側副靱帯断裂と診断された右肘はだいぶよくなってきたのですが、今度は右肩痛が深刻で引退を決断せざるを得なかったのでしょう」と、日本ハムOBがこう続ける。

「早実時代に夏の甲子園で優勝、ハンカチ王子の異名をとり、人気や知名度がある。ファームでも腐らず、まじめに練習していましたからね。戦力にならないからといって球団が引導を渡してしまえば、球団のイメージが悪化しかねない。親会社は主に主婦層が顧客だけになおさらです。切るに切れないというか、ここ数年は、斎藤の方から辞めると言ってくるのを待っていたフシすらあります」

 それでも、ここ9年間でわずか4勝(12敗)の右腕は、今季1250万円もの年俸を手にしていた。その間、斎藤よりもはるかに若い選手たちがクビの憂き目にあっていたことを思えば、球団には感謝の気持ちしかないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較