西武・滝沢夏央 源田の穴を埋める球界最小兵

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滝沢夏央(西武 内野手・18歳)

■関根学院高→2021年育成2位

 一体誰がこの展開を予想できただろうか。

 西武はレギュラーの源田が右足骨挫傷で5月7日に離脱。不動の遊撃手不在が響くと思われたが、その穴を埋めたのが、関根学園(新潟)から昨年の育成ドラフト2位でプロ入りした18歳だ。

 5月13日に支配下登録されると、その日から全試合でスタメン出場。もっか打率.236、3打点。肝心の遊撃守備でも、瞬発力を生かした好守で源田不在をもり立てている。

 身長164センチは12球団で「最小兵」。体重も65キロの軽量級だ。

 パ球団のスカウトが言う。

「ウチのリストに滝沢の名前は載ってなかった。一応、北信越担当スカウトは実際に見たそうですが、その時は本職の遊撃ではなく、チーム事情から投手で試合に出場。身長も低く、『特にリストに載せるまでもないかな』と判断したそうです。遊撃守備はうまく、足も速いとは聞いていたが、実際にスカウト自身の目で見なければ判断できない。かといって、スカウトは人員も時間も無限ではないので、育成レベルの無名選手の元にそう何回も足を運べない。むしろ、西武のスカウトの調査力を褒めるべきです」

 守備力は言うまでもなく、打撃も小力がある滝沢。アマ時代は低身長をバネにしてきたこともあり、根性も据わっている。

 砂粒の中からダイヤの原石を探し当てた西武にあっぱれだ。

(成績は6月3日時点)

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