ソフトバンク藤井皓哉 四国で習得した新球と磨き続けたメンタル

藤井皓哉（ソフトバンク 投手・25歳）

藤井皓哉（Ｃ）共同通信社

■2014年広島4位→高知ファイティングドッグス→育成

　おかやま山陽高から2014年にドラフト4位で広島に入団するも、6年間でわずか14試合しか登板できず、20年にクビ。独立リーグの高知ファイティングドッグスを経て、昨年12月、ソフトバンクに拾われた。

　今春3月下旬に支配下登録され、中継ぎの一角として20試合に登板し、4勝、防御率0.41と活躍している。

　広島OBで投手コーチや編成部長などを歴任した川端順氏が言う。

「身体能力が高く、高校時代は投手兼遊撃手。投げてはエース、打っては主砲でした。しかし、広島時代は直球とフォーク以外がいまひとつで、カウントを取れる変化球がなかった。いつもソワソワしていてメンタル面の不安も大きかった。ただ、21年に在籍した高知でスライダーを習得し、投球の幅が広がりました。昨年、高知の試合を見た時に『カープを見返してやれよ』と激励したら、まっすぐ前を向いてうなずいていた。闘志を内に秘めるタイプです」