借金巨人の“最終兵器”? 新外国人クロールが来日→即練習で優等生アピールのウラ側

公開日: 更新日:

 巨人の新外国人イアン・クロール(パドレス傘下エルパソ=31)が15日、早朝に来日すると、早速ジャイアンツ球場を訪れてブルペン投球。スライダーやカットボールを交えて21球を投げ込んだ。

 時差調整の意味合いもあるにせよ、ほとんど睡眠を取らずに午前中のファーム練習に合流するとは、マジメというか勤勉というか、実に「日本的」である。

 巨人への入団が決まると、米国の自宅に日本のボールを取り寄せて「(日本の球で)キャッチボールもしていたから、もう慣れている」と“予習”もしていたという。そんな性格も巨人に評価されている。さる球界関係者がこう言った。

「昨年加入したテームズ、スモーク、ハイネマンの新助っ人3人が、ケガやホームシックなどでシーズン途中に全員帰国してしまう異例の事態に陥った。巨人は近年、新外国人選手を『性格重視』で採用している。昨年のスモークはマジメだったけど、『新型コロナウイルスの影響で家族が来日できない状況は私にとってつらい。米国に帰国して家族と過ごすという決断をしました』と言い残して途中退団しただけに、マジメなだけでなく、『ホームシックにならないか』といった“コロナ新要項”をクリアしたのが、このクロールなのです」

 原監督は「(左の)リリーバーが、外国人選手がいない。球団に努力して取っていただいた」と期待を寄せる。

 14日に借金生活に突入した巨人の救世主になれるか──。まずは日本的なアピールに成功したものの、実力が兼ね備わっているかは、別問題である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較