“甲子園の申し子”西武・山田陽翔の現在地「今井達也さんのような真っ直ぐを」

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 所沢のファーム施設で、取材に来た旨を伝えた際の第一声が「すいません、遠いところまでありがとうございます!」だった。

 西武ドラフト5位ルーキー、山田陽翔(19=写真)である。

 山田と言えば「甲子園の申し子」。近江高2年夏から3季連続で甲子園出場し、3年春は投手兼4番で滋賀県勢初の準優勝に貢献。続く夏の甲子園もベスト4入りし、高校野球ファンを沸かせた。

 その山田は現在、ファームで一軍デビューに向けて、鍛錬の日々を送る。本人が言う。

「食事面からしっかり体づくりをやっています。(栄養素など)自分に足りないものは定期的な血液検査やインボディ(体成分を分析する装置)などでわかるので、バランスよく食事をとれるようにして。トレーニングが足りなければ、自分でウエートを。身体の大きな筋肉を鍛えることはケガ防止にもつながる。基礎の部分のトレーニングを重点的にやっています」

 プロとして投球の課題も見えてきたようだ。

「自分はプロ入りしてからよくかわす投球をしてしまうんです。でも、この先、真っ直ぐが大事になると思うので、今はしっかり、若いうちから真っ直ぐを磨いていきたい。先輩から学ぶこともあります。今井(達也)さんの投球スタイルや、直球を投げる際の力の伝え方はとても参考になっていて、自分も真似させてもらっています。ときどき今井さんから直接、教わることもあります」

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