オリ山﨑福也がFAバブル、大争奪戦のナゼ…巨人“後出しジャンケン”で4年10億円以上提示

公開日: 更新日:

 オリックスからFA宣言した山﨑福也(31)が大争奪戦に発展、相場も急騰している。

 すでに交渉を終えたヤクルトDeNA巨人に加え、ソフトバンク日本ハム、宣言残留を容認しているオリックスも含め、6球団が獲得に名乗りを上げている。

■真っ先に手を挙げたヤクルトに好印象

 さる球界関係者が「当初は、真っ先に手を挙げたヤクルトが好感触を得たようです」とこう続ける。

「山﨑は交渉解禁日に高津監督が松山キャンプを離れて交渉の場に来てくれたことも含め、好印象を抱いているとか。今季球団初のリーグ3連覇を目指したヤクルトは5位。チーム防御率3.66、先発投手は同3.95でともに12球団最低。V奪回への課題は、一にも二にも先発投手陣の整備だった。山﨑は埼玉県出身で東京・日大三高、明大という経歴。アマチュア時代はヤクルトの本拠地の神宮球場をよく使用していて、なじみが深い。強打の日大三出身だけあって、通算打率.273と打撃センスは抜群。指名打者制ではないセ・リーグのチームを希望しているという声もあります」

 山﨑福は今季11勝5敗、防御率3.25。オリックスのリーグ3連覇に貢献した左腕の年俸は6000万円だ。ここまで人気なのは格安年俸に加え、人的、金銭の補償のいらないCランクという点も大きい。

 そんな中、巨人が去る18日、「後出しじゃんけん」でヤクルト、DeNAを大きく上回る条件を提示した。

 3年連続V逸、2年連続Bクラスの歴史的な低迷にあえいだ巨人のチーム防御率は3.39でリーグ5位。崩壊した投手陣の中にあって、手薄な先発左腕の層を厚くしたい阿部監督も直接交渉に乗り出し、「こちらの思いは伝えさせていただいた」と胸を張った。就任以来、「何人でも即戦力投手が欲しい」と公言している。

 前出の球界関係者がこう言う。

「巨人は出来高などを含めて4年総額10億円以上の大型契約を提示したそうです。すでに初交渉を終えているヤクルト、DeNAは4年総額8億円以上。巨人も当初は8億円規模といわれたが、後の交渉という強みを生かし、一気に2球団を上回る10億円まで上げてきたのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較