日本ハム新庄監督は勝負の3年目…オープン戦好調も若手の台頭なくして”上がり目”ナシ

公開日: 更新日:

 日本ハムがオープン戦で気を吐いている。7日の西武戦も7-1で勝利し、ここまで5試合で4勝1分。ソフトバンクと並んでオープン戦首位だ。

 新庄剛志監督(52)は就任1年目の一昨年のシーズンをトライアウトと称し、全ての支配下選手に出場機会を設け、一年を選手の見極めに費やした。トライアウトの結果をもとに勝負した昨季だが、チームは低迷。借金22の2年連続最下位に終わった。もともと3年で一区切りとしていた今季は勝負の年。負ければ監督の退任は必至だろう。

 今季はメジャー通算108本塁打を誇るレイエス(28)や、昨季メジャー60試合登板のバーヘイゲン(33)、更にはオリックスからFAの山崎福也(31)を獲得。総額10億円超の大補強を敢行した。「今季こそは」と期待が高まる一方で、ある球団OBは、「オープン戦で外国人や中堅選手が打ってはいるが、若手はまだまだアピール不足。不安は残ります」と、こう続ける。

「昨季はスコアだけ見ると僅差で負けた惜しいゲームが多かったけど、試合の内容を見ると1点差ゲーム17勝31敗、サヨナラ負け12度はともにリーグワースト。ここぞの場面での球際の弱さが結果にハッキリと表れていました。新庄監督が就任して以降、経験と実績のあるベテランを放出し、一度チームをぶち壊してから若手中心のチームを作り、優勝を目指してきた。万波中正(23)が昨季、25本塁打を放つなどブレイクしたものの、打線のつながりや、個々の役割分担という観点から見ると、チームはまだまとまりに欠けているのが現状。いくら補強したところでチームの土台となる若手の台頭なくして、上がり目はありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較